弓道における離れとは

離れとは、矢を放つ瞬間のことです。

離れは、単独で存在するものではありません。あくまでも会の延長として存在するものです。

それは、つまり足踏みから会までの流れが集約された総決算が離れなのです。

それには引分けの気・力の流れを失わない会であること、力の流れ、気力の流れ(伸合い)があること、左肩を強く張って開き、それに合わせて弽(右手)は矢を引いている流れを失わないことが重要です。

そして、気合の発動(思い切り)で離れるのが理想的です。

第三者が見て不自然ではなく、自然な流れに乗って離れていくように見えるのがよい離れとなります。

離れのポイント

①伸合いを十分に行う

伸合いを十分に行い、矢筋に向かって弓手を押すことが大切なポイントとなります。

②矢筋を意識する

矢筋を意識して、伸合いの延長線上に話す意識を持つことが重要です。

離れにおいての注意点

離れにおいて注意すべきは、余計な力を入れないことです。

焦ってしまった時、力のバランスが悪い時、心の安定が失われた時などには、右手で無理やり離してしまいがちです。

しかし、このような場合でも、力任せに無理やり離すのではなく、「思いを切る」心を定めて、気合を発動するということが理想的な離れにつながります。

弓道における離れの重要性

弓道における離れとは、張りつめてものを一気に解くような矢を瞬間的な動作であり、行射の中でも最も大切で難しい重要な動作です。

離れは弓が放たれる瞬間の動作です。行射の中でも最も重要で難易度の高い動作です。

離れは、右手や左手に余分な力を入れずに呼吸は静かに吐きながら自然な流れに任せて行います。

会から離れの動きに移り、すぐに矢を放つのではなく、4~5秒以上は会の姿勢を維持しましょう。

気持ちを集中させて気合の発動によりからの中心から左右に開く意識で矢を放ちます。この時、手先だけで放たないようにし、的を狙いますがあてようと思いすぎて慌ててしまわないように無心の気持ちで行うとよいでしょう。

離れの瞬間には、弦から音が発せられます。この弦音は射の善し悪しによりその音色が異なります。

弓道における離れのコツ

弓道における離れのコツは、会を維持しつつ離れに入ることです。

射法八節の総決算が理想の離れを作ります。

離れでは余分な力を入れないことが大変に重要になります。

自然な呼吸で息を静かに吐き出します。

会から離れになったら、その形を維持し、意識を集中して4~5秒経過したところで離します。

引分けの気合の流れを失わないように伸び合いをして、弓手方を強く張って開きます。

これに合わせて、弽は弓を引いている流れから「気合の発動」(思いっきり)で離れるイメージです。右手で無理やり離してはいけません。

的中が離れの善し悪しに直結すると考えがちで、小手先でコントロールしようとしてしまいますが、これは間違っています。

射法八節にある足踏みに始まった行射の流れの最後が「離れ」という感覚で射法全体の動作を正しく行えることが大切です。

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