弓道における会の重要性

弓道における会では、静から動へ気持ちを高め思い切り両手を左右に開くことが重要です。

引分けを行い、矢が離れる直前までの動きが会になります。

動作は静から動へと移行する境目となり、自分に適した矢尺(矢を引く長さ)へ引き収める(思いっきり引く)状態で詰合いともいいます。弦は胸にあて、矢は頬につけます(頬付け)。

視線は的を狙い、思い切り両手を左右に開く伸合いをして気持ちを集中させます。

右手のひねりは緩めずに行いますが、強くなりすぎないように注意します。

伸合いは心身ともに気力を充実させて、気合が発せられるのを促す行為で、会を行う間は停止しないようにします。

気持ちを集中させて精神と体、弓、矢が一体となり、矢を放つ最終段階の満を持した心構えで行います。

弓道における会の4つのポイント

弓道における会には、①左右両方の肩をできるだけ矢に近づける、②できるだけ体を矢に近づけず肩が抜けた悪い癖は直す、③弦は胸にあて矢は頬につける、④腕は上がりすぎず下がりすぎず会での正しい形を身につける、という4つのポイントがあります。

①左右両方の肩をできるだけ矢に近づける

会の理想的な射形は、弓と体が一体となることです。両肩は矢と平行にし、できるだけ矢に近づけます。

両肩の入った形は右手の肘がよく締まり、矢の向きと力の方向が一致し、押し手や矢の横ブレが少なくなります。

右肩で支点がとりやすいので前鋸筋が働きやすく的中が高くなります。

②できるだけ体を矢に近づけず肩が抜けた悪い癖は直す

両肩が入った射形でないと、右ひじの支点が出来ず引きすぎや引付が出来ず、ゆるみ離れが起こり、的中が悪くなってしまいます。

左肩が抜けている場合には、矢と左腕が離れすぎて、弓を支える押手に必要以上に力を要します。

③弦は胸にあて矢は頬につける

弦は必ず胸につけるようにします。そうすることで常に一定の支点で弓を引くことができるのです。

胸弦を支点に天地左右に伸び合い、頬付けもいつも同じ場所になるように心がけましょう。

頬付けをする位置は、上唇と下唇の境目の延長線上で口割といわれるあたりを目安にします。

④腕は上がりすぎず下がりすぎず会での正しい形を身につける

肩甲骨と上腕が一体化する練習方法として仰向けに寝て何も持たない素引きの動作をし、両肩が床につかない感覚を覚えます。

床には右ひじがつくようにします。肩がついてしまう場合には、友人に補助をしてもらい方を浮かせて、肩が入る形を覚えます。

天皇杯覇者 教士七段 増渕敦人監修
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